窓際の景色

書評、釣行記。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】「一生食べられる働き方」(PHP新書刊、村上憲郎著)

食う為に働き、そして世界をイメージする。此れが著者の働き方。 著者は元グーグル米国本社副社長兼日本法人社長の最新刊。 京都大学の学生時代には世界革命を目指し左翼活動家でもあったようだが、華麗なる職務経歴を積み重ねる中でも、常に「転向」してし…

【書評】「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論社刊、大村大次郎著)

元国税調査官の著作。 本書は脱税の指南書では無い。手順を踏み、「社会通念上」(分かりやすく云えば常識的に見て)という概念を踏み外してなければ大凡の領収書は経費処理出来ると云うもの。 税務の専門家や職業経理マンの同種の手引書は数多いが用語等が…

【書評】「12歳でもわかる!決算書の読み方」(フォレスト出版刊、岩谷誠治著)

減価償却費、貸倒引当金等々、財務諸表を読み解く際に難解な用語に辟易し挫折してしまう人が多くいるように思われます。 本書は私も含めて民間企業に勤務している方が取引先や自身の会社の財務状況をざっくり俯瞰するには決算書のどの部分にフォーカスすれば…

【書評】「モチベーション3.0」(講談社刊、ダニエル・ピンク著、大前研一訳)

固定概念を根底から覆す彗眼の書である。 人は生まれながらにして自律性を持っている。近年、欧米を中心とした先進国に蔓延る成果主義に一石を投じる事は間違いない。 旧来の報酬、昇級などの外的動機付けによるモチベーション2.0と自律性に基づく熟練、目的…